ソノヒマデ

人生あきらめてるADHD独身男のブログ

紛争地帯には誰かが行かなければいけないがそれが安田純平である必要はまったくない

安田純平はフリーのジャーナリストであり、つまり一般人である。別に新聞社やその他報道機関に雇われて「行ってくださいお願いします」と頼まれ行ったわけではない、己の自己顕示欲と知的好奇心、冒険心とかいうスリル欲しさを満たすために紛争地帯に行ったのだ。(まぁ少しは世界平和の為という気持ちもあるのだろうが)
政府が危険だから行くなと警告している所にノコノコ出向いて武装勢力に拘束されたというのは自己責任以外の何ものでもないだろう。
だが一方で、紛争地帯の悲惨な現場を誰かが行って伝えなければいけないというのも納得できる。
知らないままで済ませていい問題ではない。誰かがそうした世界の有り様を現地に行って伝えることは大事なことだ。
紛争地帯に行って取材するというのは非常に立派なことである。俺は戦場カメラマンの渡部陽一を尊敬している。
だから別に自己責任ではあるがそこまで激しく責める程ではないかなと思うのだが。

今回に限っては、不思議ことに。

擁護も同情する気もまったく起こらず、自己責任だろ!と激しく怒りたくなる。
なぜだろう?………マスコミのせいだ。
持ち上げ方がすごく気持ち悪い。英雄扱いし過ぎだ。彼は100%の正義の人ではない。加えて紛争地帯に行くこと事態は特に手先の器用さもIQの高さも優れた身体能力も求められない、誰でも出来ることだ。それが安田純平である必要はまったくない。にも関わらず、ようするに何のスキルもない、目に見える成果も結果も残していない一般人を英雄のようにマスコミが持ち上げる姿は見ていて非常に面白くない。

安田純平は紛争地帯に行って拘束されただけの人。この人自体には一切の価値はない。

こんなの持て囃したら、どっかのアホが「俺も紛争地帯に行けば英雄になれるかも!?」とか思うかもしれない。

……ど迷惑だ。

いやほんと、紛争地帯に行って拘束されただけの何でもない人を持ち上げるのは、アホが真似するのでやめていただきたい。