ソノヒマデ

人生あきらめてるADHD独身男のブログ

株は絶対に勝てないように出来ている。その仕組みを説明する

株は絶対に勝てない。
絶対に勝てない仕組みになっている。
そう断言できる。

株はどの銘柄も基本的には日経平均が上がれば上がる。
日経平均は過去20年(2001~2020)、引け値-寄り値がトータルで+になっている。つまり適当に選んだ銘柄でも引けで買って寄りで売るを毎日繰り返せば勝てるのである。

実際に日経平均の引け値-寄り値を20年分集計してみた。
日経平均を毎日引けで買って寄りで売った場合、20年で209.32%の利益が出た。20年、日経平均を毎日引けで買って寄りで売れば資産が3倍になるという計算だ。

この集計結果を見て、ワーオこれはすごい!こんなの誰でも儲かるじゃないか!と思うかもしれないがさにあらず。
これには大きな落とし穴がある。

日経平均の引け値-寄り値はまっすぐに右肩上がりで209.32%を達成したわけではない。グラフの線の波は大きく歪んでおり時には急転直下に沈むこともある。一日の平均利益は0.04%であるがこれはあくまでトータルでの平均利益であり、安定するものではない。損益は日々激しく変動する。
では実際にどの程度の変動があるのか?
集計したところ、数日から数ヵ月の期間で、-10%~-30%の損が発生する時があることが確認された。この損こそが落とし穴なのだ。

まず、株を買い、幾らか勝って儲けたとする。さらに勝って儲ける。儲け続ける。
次第に資産は増えるだろう。増えた資産が手元にある。また株を買おうと思うだろう。ここで最初に株を買った時と同じ金額分の株を買おうとは誰も思わない。増えた資産分の金額を上乗せして株を買うだろう。

そして負ける。増えた金額分、損が加算され、一気に大金を失うことになる。

例えば最初100万円で株を買ったとする。勝ち続け50%の利益が出て150万円になった。150万円分の株をまた買う。-30%下げて105万円になってしまった。個別の銘柄は日経平均よりも変動が激しい。さらに少し株価が下げれば簡単にマイナスになってしまうだろう。

勝ち勝ち勝ち勝ち勝ちと来て増えた資産が、負け負けと、勝ちの回数より少ない負け回数で回収されてしまう。

同額の資産で永遠に運用する鉄の意思があれば儲けることは可能だが、そんな意思を持った人間がこの世にどれほど存在するのか。

おわかりいただけただろうか?どれだけ儲けてもほんの数回の負けで必ず回収される。これが株が絶対に勝てない仕組みのからくりだ。
だが世の中には株で勝ち続け、儲けている人がいる。絶対とは書いたが、それは語弊である。しかしまともじゃ勝てない。

ただ株を買って、なんとなく勝っても、いづれ必ず負けることには違いない。
株に勝つのに必要なのは先を見据えた明確な戦略であり、必勝法なのだ。